グローリーオブマージャン
アイドレス
東国人+ドラッカー+ドラッカー+入院患者
名称:ドラッカー+ドラッカー+入院患者
要点:病的・薬を静脈に入れるための管・遠い目・やつれた姿
周辺環境:廃墟・病院
評価:体格0・筋力0・耐久力−3・外見−2・敏捷0・器用+4・感覚+7・知識0・幸運−1
特殊:ドラックによる強化行為(+1)・予知夢行為・遠隔知(同藩国民の動向を知覚できる)・援軍(入院患者は許可なくどこの藩民としても活動できる)
→次のアイドレス:入院患者、ウォードレスダンサー、ドラッグマジシャン、夢使い、城島月子(ACE)、ナイトウォーカー



技:【盲牌】:感覚+1
盲牌とはツモッた牌が何か指先で判断するテクニックである。
指紋が磨り減るほどに麻雀を打ってきたジャンキーは、その感覚を全身にまで広げ、鋭敏な感覚を得る。
これは、薬物による強化とはまた別物だといえる。

設定文(by ハマヤ)
グローリーオブマージャンにおいて、収入のほとんどは麻雀によるものである。
そのため、家族を持つ者は麻雀によって家計をやりくりしないといけないのである。
しかし勝負の世界において、勝者と敗者が存在するのは必定で、敗者には収入もなく、あるのはただ無意味な出費ばかり。
そこで、弱い雀士の妻や子は、GoM国内では身分の低い仕事とされる肉体労働につき、家計を助けるのである。
しかし過酷な環境に慣れず、また給金自体も多くないため、肉体労働者はすぐに病を患い、体を壊してしまうことが多かった。

そこで、考え出されたのが「河底(ホーテイ)病院」と呼ばれる病院である。
そこでは、グローリーオブマージャン藩国内全ての病人、怪我人を一挙に収容し、治療しているのである。
また治療費も安価で、最低限度の生活保障がなされている。
そのため、家計に困った雀士の家計は、わざと怪我をして、病院送りを望む者もいるという。

だが、この病院で夜な夜な恐るべき実験が行われていることを、多くの人間は知らない。
大の博打好きで知られるこの病院の院長は、手近な入院患者を見かけると、その者に麻雀勝負を仕掛けるのである。
しかし元々貧しくて体を壊した者である以上、金品を賭けることは出来ず、必然的に彼らは自身の体を賭けるしかないのである。
そして、その恐るべき勝負に敗北した者は、「河底病院」の地下病棟である「海底(ハイテイ)手術室」と呼ばれる場所へと連れて行かれるのである。
そこから先の内容を知る者は少なく、院長と一部の人間だけである。
なぜなら、この手術室から帰ってきた者は皆一様に、生ける屍と化し、ただ牌の音に怯えて生きているだけであるから。

生きる意志を失った入院患者の多くは、一日中、灰色の空を眺め、ただ時が過ぎるのを待つしかない。
しかし、ごく稀に、これらの入院患者の中に、再びその瞳に光を取り戻し、自己を取り戻す者もいるという。
彼らは深淵から生還した者として、入院患者の中でも特に「海底上がり」と呼ばれ、特別な力を得る事に成功している。
その能力の大半は麻雀に関連したことであり、海底上がりはその後、グローリーオブマージャン藩国内の要職に選ばれることが多く、 こういった這い上がり的な出世をする者も、入院患者の中には存在していると、世間では噂されている。

なお、これらの情報は都市伝説以上の信憑性を得るに止まっており、同病院は記者の取材に対し、無言を貫いているため、真相は深い闇の中である。


All Illustrated by レッド
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