グローリーオブマージャン
アイドレス
ジャンキー<東国人+ドラッカー+ドラッカー>
名称:ドラッカー
要点:病的・薬を静脈に入れるための管
周辺環境:廃墟
評価:体格0・筋力0・耐久力−2・外見−2・敏捷0・器用+3・感覚+5・知識0・幸運−2
特殊:ドラックによる強化行為(+1)・予知夢行為
→次のアイドレス:入院患者、ウォードレスダンサー、ドラッグマジシャン



技:【盲牌】:感覚+1
盲牌とはツモッた牌が何か指先で判断するテクニックである。
指紋が磨り減るほどに麻雀を打ってきたジャンキーは、その感覚を全身にまで広げ、鋭敏な感覚を得る。
これは、薬物による強化とはまた別物だといえる。

設定文(by レッド)
藩国グローリーオブマージャンの一部には、日が昇り沈むまで虚ろな生活を送る者たちがいる。
彼らは過去に日がな一日中麻雀を続けた猛者たちである。

「―ジャラジャラ、ジャラジャラ……」

音は常に聞こえている。もはやそこは廃墟で、牌は転がっていない。

音は常に聞こえている。彼らはいつまでもそこで過去の戦いに思いを馳せている。

彼らの住処は非常に暗く、四季のあるグローリーマージャンにおいて夏は蒸し、冬は凍える廃墟にある。
基本的に彼らは酒と薬と麻雀以外のためには動かず、働きもしない。
もはや彼らの精神や肉体は破壊ないし衰弱しており、通常の生活を営むことは非常に困難といえる。
多くの家庭では、これらのものを藩国グローリーオブマージャンの穢れであるとして、座敷牢などに監禁状態に置かれている場合が多くある。
しかし一部においては、それらを英雄視するものもあり、藩王国士無双においても「麻雀による傷は男の勲章である。
それが精神におけるものでも、肉体におけるものでもだ」と彼らのことを認めてさえいる。
その理由は、無為に時を過ごす牌(廃)人たちだが、戦いが始まれば打って変わって恐ろしいまでの集中力を見せるからである。
彼らは過酷な麻雀の連続の際に、凄まじい感覚とテクニックを常に磨いていたからだ。
しかし、彼らはそれだけではまだ恐れるには至らない。
彼らが本領を発揮するとき、それはドラックによって精神状態を書き換えたときである。
際どい牌もロンに至ることはなく、思うが侭に牌を操る力を得る。

薬や酒を手放さずに麻雀を打ち続けた彼らは、もはや元の生活に戻ることはできない。
体には薬を入れるための管が幾本も通されている。これらは元は治癒用のもであったが、今では麻薬の注入口になっている。
この薬物注入によりあるものは身体能力を強化され、またある者は未来が見えると嘯きだす。
困ったことに藩王はその薬中どもの戯言を、ときに国政に採用してしまう。
臣下に内緒で酒瓶片手に廃墟へ向かい、ジャンキーに話を聞くのである。
そのおかげかどうか定かではないが、グローリーオブマージャンは未だ戦乱に巻き込まれることなく平和を享受している。

だがしかし。

ジャンキーに平和が訪れることは、ない。


All Illustrated by レッド
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